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特集 女性の便秘

2 便秘がもたらす疾患

筒井敦子渡邊昌彦

WHITE Vol.5 No.1, 18-23, 2017

便秘がもたらす疾患,すなわち便秘が原因となる疾患はいくつか存在する.便秘により腸管の内圧が高まることで生じる疾患には,大腸のうち,特に直腸から肛門の疾患が大部分を占める.虚血性腸炎,憩室炎を忘れてはならない.直腸肛門疾患では直腸脱,内・外痔核,裂肛などが代表的である.一方,排便時のいきみによって血圧が上昇し,突然死をもたらす.脳卒中,虚血性心疾患(心筋梗塞,狭心症),胸・腹部大動脈瘤破裂,大動脈解離などがある.ここでは便秘が原因で起こり得る疾患について解説する.
便秘の発症でまず念頭に置かなければならない疾患として大腸がんがある.現在便秘が大腸がんの原因となるという明らかな根拠はない.しかし便秘を生ずる器質的な疾患,高度な狭窄を認めるような大腸がんなどがあると,結果として虚血性腸炎,腸閉塞,腸管穿孔などの病態が存在する.ここでは大腸がんについても解説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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