<< 一覧に戻る

WHITE PAPER 女性の健康をめぐる新たな潮流

関節リウマチ―これまでとこれから―

田中良哉

WHITE Vol.2 No.2, 66-70, 2014

「はじめに」関節リウマチは約70万人の患者数を数え,30~50歳代に好発する.他の自己免疫疾患(膠原病)と同様に,男女比は1:4~1:5と圧倒的に女性に多い.遺伝的要因,環境要因,エピゲノム制御が交錯し,自己免疫寛容が破綻して発症するとされるが,性染色体との関係は明確でない.高齢者では男女比は1:1に近づき,性染色体と関連づけるのは困難である.また,関節リウマチ患者では血中エストロゲン濃度は低く,関節液中エストロゲン濃度は高いが,腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor;TNF)などの炎症性サイトカインで刺激された滑膜マクロファージのアロマターゼが活性化され,エストロゲンへの変換が誘導されたに過ぎない.すなわち,性ホルモンとの関連性も明確でない.明確なことは,関節リウマチに伴う臨床症候,関節の変形が多くの働き盛りの女性のQOLを著しく損なってきたという事実であり,それを克服する治療戦略が求められてきた.本稿では,最も劇的に進化している関節リウマチの治療について概説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る