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特集 Rejuvenation(若返り)

5 血管のRejuvenation

山岸昌一

WHITE Vol.2 No.2, 36-41, 2014

「はじめに」動脈硬化症を基盤として発症する心筋梗塞や脳血管障害などの心血管病は,日本人の死因の約30%を占め,その罹患人口は増加の一途をたどっている.最近になり,糖尿病,脂質異常症,高血圧などの生活習慣病では,慢性の高血糖やインスリン抵抗性,酸化ストレスや炎症反応の亢進などにより生体内蛋白の糖化反応が進み,血管障害が引き起こされることが明らかになってきた.実際,糖尿病では「血管老化」が進みやすく,大小さまざまなレベルの血管が障害され,末期腎不全,中途失明,心血管イベント発症のリスクが高くなり,健康で若々しく余生を過ごせる寿命,「健康寿命」が男女とも約15年短いことが報告されている.したがって,酸化や糖化ストレスを制御することで,血管の老化を抑え,動脈硬化症の進展や心血管病の発症を予防できるかもしれない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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