【特集 Rejuvenation(若返り)】
3 眼科領域のRejuvenation
掲載誌
WHITE
Vol.2 No.2 24-29,
2014
著者名
吉村長久
記事体裁
抄録
疾患領域
眼疾患
/
アンチエイジング
診療科目
眼科
媒体
WHITE
「はじめに」皆さんはどんな時に歳を取ったと思うだろうか? 白髪を見つけた時? 階段で息切れを感じた時? それとも,近くが見えにくくなった時だろうか? そう,眼は加齢が一番端的に表れる臓器で40歳代になれば,誰でも老視(老眼)が発生して近くが見えにくくなってくる.もっと歳を取って60歳代,70歳代になれば白内障,緑内障,加齢黄斑変性など治療が必要な眼科疾患の罹患頻度がどんどん高くなってくる.本号の特集であるRejuvenationが可能になれば,老視はもちろん,多くの眼科疾患をなくすことができるはずだが,残念ながら現時点では簡単ではない.しかし,若返りたいと考えることは人間共通の欲求であり,眼科領域でもRejuvenationを求めてさまざまな努力,研究が行われている.本稿では,老視治療の試みとサプリメントによる加齢黄斑変性予防を取り上げてみたい.前者は手術操作によるpseudo-rejuvenation,後者は真のRejuvenationである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。