欧州糖尿病学会(EASD)
September 14-18,2015 51st EASD Annual Meeting(Stockholm,Sweden)
Diabetes Horizons ―Practice and Progress― Vol.4 No.4, 26-28, 2015
2015年9月14日から18日まで,ストックホルムにて第51回欧州糖尿病学会年次学術集会が開催されました。本学会に参加して興味深かった演題について臨床的なトピックを中心にご報告したいと思います。
「開発が進む新しいインスリン製剤」
昨年,開催50年目の節目を迎えたEASD Annual Meetingですが,本年も糖尿病学の進歩を大いに感じられ,今後に期待のできる演題が多く興味深く聴講しました。オーラルセッション「Insulin analogues : Is newer always better?」では,現在開発が進んでいる新規のインスリン製剤について興味深い発表があり,特にPeglisproに関する話題が印象に残りました。Peglisproは肝臓に働きかける特徴的な作用機序を有するとされる現在開発が進んでいる基礎インスリンですが,S. Mudaliar先生(米国)は,Peglisproの“liver-preferential effect”な肝嗜好性の作用機序を各種マーカーを用いて生理的に示されていました。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。