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糖尿病入門

糖尿病合併心不全の病態と治療

池田祐毅阿古潤哉

DIABETES UPDATE Vol.8 No.1, 30-35, 2019

糖尿病と心血管疾患の密接な関係は多くの疫学的研究で示された周知の事実である。特に,糖尿病は虚血性心疾患を引き起こすリスク因子として重要である。虚血性心疾患の結果,心筋障害が進行し心不全を引き起こしうる。一方,糖尿病性心筋症という概念も知られているが,これは糖毒性が直接もたらす心筋の拡張機能障害を特徴とし,糖尿病患者のうち冠動脈硬化と高血圧を合併しない心機能障害をいう。糖尿病と心不全は互いに負の影響を及ぼしあう関係にある。心不全患者における糖尿病有病率は,一般人口に比較して高率であり,糖尿病を合併する心不全患者はそうでない患者と比較し予後不良である。本稿では,糖尿病合併心不全の病態と治療法について概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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