アルブミン尿が心血管イベントのリスク因子であることは広く認識されているが1),尿中アルブミン排泄率の変化が長期予後を正確に反映するか否かは定かではない。つまり,アルブミン尿が心腎アウトカムの適切なサロゲートマーカーであり,治療の標的となり得るか否かという点については十分な検証がなされていない。そこで著者らはADVANCE-ON試験のデータに基づいて,2年間での尿中アルブミン排泄率の変化と,その後の主要な心腎イベント,死亡との関連を検討した。