糖尿病入門
糖尿病治療においてなぜフレイル・サルコペニアに注目するのか?
掲載誌
DIABETES UPDATE
Vol.7 No.1 24-29,
2018
著者名
荒井 秀典
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
DIABETES UPDATE
高齢化が進展する我が国では肥満者と糖尿病患者の増加にも関わらず,糖尿病治療・管理の向上により,75歳以上の高齢糖尿病患者が増加している。高齢糖尿病患者においても,合併症予防のための血糖,血圧,脂質,肥満の管理が重要であるのはいうまでもないが,同時に加齢とともに増加する様々な老年症候群への対応も必要になってくる。その老年症候群の中で認知症とともに注目を集めている病態がフレイル,サルコペニアである。糖尿病はフレイル,サルコペニアのリスクであり,これらの予防もまた血糖,血圧,脂質,肥満の管理とともに高齢糖尿病患者では重要であることを理解するとともに,そのマネジメントを含めた包括的な管理が重要である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。