FORUM
第60回日本糖尿病学会年次学術集会シンポジウム②
「糖尿病腎症に対する新たな治療戦略」
DIABETES UPDATE Vol.6 No.3, 48-53, 2017
ACE阻害薬による糖尿病性腎症の進展抑制作用が臨床的に示されて以来,数多くのランダム化比較試験においてその有用性が確認され,レニン・アンジオテンシン(RA)系抑制は糖尿病性腎症に対する標準治療となった。しかしながら,RA系抑制のみでは腎症の進展を完全に阻止することは難しく,臨床現場ではさらなる治療選択肢の模索が続いている。本セッションでは本分野の世界的第一人者であるZeeuw先生のレクチャーに続き,基礎研究に基づく治療ストラテジーについて最新の知見を交えて我が国の研究者から報告がなされた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。