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[基礎①]microRNA-106bとmicroRNA-222は膵β細胞の増殖促進を介して,インスリン分泌低下による糖尿病を改善する

DIABETES UPDATE Vol.6 No.3, 16-18, 2017

一般に膵β細胞の自己増殖能は低いと考えられているが,streptozotocin(STZ)の投与によって急性膵β細胞傷害をきたしたマウスに骨髄移植を行うと,膵β細胞の再生が促進されることが,我々の研究室を含め複数の研究室から報告されてきた(Hasegawa Y, et al. Endocrinology. 2007; 148: 2006-15.など)。この機序に,骨髄細胞から膵β細胞へのトランスディファレンシエーションが関与する可能性が低いことも示され,骨髄細胞由来の何らかの分泌因子が膵β細胞の増殖を促進していることが示唆されたが,その詳細は不明であった。
microRNA(miRNA)は標的遺伝子の発現を負に制御することで,発生・分化・細胞の増殖・アポトーシス,さらには組織再生において重要な役割を担うことが示されてきている。近年,細胞外小胞であるエクソソーム内に機能性miRNAが内包されていることや,各種細胞から分泌されたエクソソームが液性因子として生体内を循環し,内包するmiRNAなどの核酸を他の細胞へ受け渡すことで細胞間のコミュニケーション因子として働き,様々な生理的・病理的な応答を引き起こすことが明らかとなってきた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録