Basic & Clinical Topics
[臨床②]境界型糖尿病に対する運動療法単独介入と食事療法併用運動介入による糖代謝恒常性への改善効果
掲載誌
DIABETES UPDATE
Vol.6 No.1 24-26,
2017
著者名
松久宗英
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
/
栄養管理
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
DIABETES UPDATE
境界型糖尿病は空腹時血糖値が高いIFG(impaired fasting glucose)と食後高血糖を主徴とするIGT(impaired glucose tolerance)に分けられる。境界型から糖尿病への発症予防において,運動療法,食事療法,さらに減量といった生活習慣の改善が基本的治療であることは,DPP(Diabetes Prevention Program)をはじめとする多くの臨床研究で明確にされている。しかし,糖尿病発症予防における運動療法単独の有用性や食事療法との併用効果については,十分には明らかにされていない。さらに,最適な運動強度と消費エネルギー量に関しても統一したエビデンスがない。そこで本研究では,運動強度が中等度と高強度の場合での比較,または中等度強度運動での異なる消費エネルギー間での違い,さらに食事療法併用が耐糖能へ及ぼす効果を検討し,糖尿病予防に最適な運動療法のあり方を明確にすることを目的とした。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。