Basic & Clinical Topics
[基礎②]NK細胞は脂肪組織マクロファージを介して肥満におけるインスリン抵抗性の制御に重要な役割を果たす
掲載誌
DIABETES UPDATE
Vol.5 No.4 16-17,
2016
著者名
亀井望
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
DIABETES UPDATE
肥満はインスリン抵抗性や2型糖尿病の主な増悪因子であるが,その根底には炎症が存在する。肥満による脂肪組織の炎症は主に免疫細胞により伝えられ,その40~60%を占める脂肪組織マクロファージ(adiposetissue macrophage;ATM)は肥満によるインスリン抵抗性を悪化させる因子と考えられている。肥満に伴いATMは増加し,抗炎症の性質のM2マクロファージが,CD11c陽性に代表される炎症惹起性のM1マクロファージに置き換わる。また,肥満がATMに作用する過程におけるCD8 T細胞や制御性T細胞(Treg)の役割がこれまでに明らかになっている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。