日本肥満学会
名古屋宣言 2015(2015年10月3日)
第36回日本肥満学会/第8回アジア・オセアニア肥満学会
掲載誌
DIABETES UPDATE
Vol.5 No.1 46-47,
2016
著者名
編集部
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
神経内科
/
老年科
媒体
DIABETES UPDATE
名古屋にて同時開催された第36回日本肥満学会(JASSO)/第8回アジア・オセアニア肥満学会(AOCO)において,2015年10月3日,「名古屋宣言2015」(以下,名古屋宣言)が採択された。「リスク」としての肥満と「病的状態」としての肥満を峻別するという画期的な宣言である。「名古屋宣言」の提唱に携わったAOCOに加盟する9つの肥満関連学会(日本,マレーシア,台湾,オーストラリア,フィリピン,韓国,シンガポール,香港,インド)の学会長全員が,採択し署名した。「肥満症(Obesity Disease)」という概念は2002年に,松澤佑次氏が中心となって,わが国から既に提唱されていた(Circ J 2002; 66: 987-92.)。BMIのみを診断基準とする「肥満」から,心血管イベントや脂質代謝異常症の高リスク例を「肥満症」として選り出そうとする試みであった。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。