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糖尿病入門

糖尿病と骨粗鬆症

山本昌弘杉本利嗣

DIABETES UPDATE Vol.4 No.3, 24-29, 2015

「はじめに」加齢によって増加する疾患の1つに骨粗鬆症がある。平成25年国民生活基礎調査の概況によると,要支援・要介護となった原因のうち骨折・転倒は,脳血管疾患,認知症,高齢による衰弱に次いで第4位であり,高齢者の自立生活を阻む要因となっている。加えて骨粗鬆症による骨折は,その後の死亡リスクが高く1),生命予後を左右することから回避しなければならないイベントである。2007年に発表された2報のメタ解析の報告により,糖尿病患者では1型糖尿病および2型糖尿病の病型にかかわらず,非糖尿病患者より大腿骨近位部骨折の相対リスクが有意に高いことが統計学的に立証され(図1)2),糖尿病は続発性骨粗鬆症をきたす基礎疾患であることが確認された。また,その骨脆弱性は原発性骨粗鬆症とは異なる特有の病態を呈することが明らかにされている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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