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座談会(Round Table Discussion)

転換点を迎えた高齢の2型糖尿病患者の薬物療法

加来浩平荒木厚綿田裕孝久保田章

DIABETES UPDATE Vol.4 No.3, 4-10, 2015

現在,わが国の60歳以上の高齢者では,3分の1以上が糖尿病,あるいは糖尿病予備軍であるとされています。高齢者は若年者に比べて患者間の差が大きいため,より個別化された治療が必要となります。本座談会では,高齢の2型糖尿病患者さんの治療においてどのような点に着目した個別化が必要となるのか,また個別化のベースとなる一般ルールをどのように理解しておくべきか,エキスパートの先生方にお集まりいただき,高齢の2型糖尿病患者さんの薬物療法についてディスカッションしていただきました。

加来:わが国では,超高齢化社会を迎えたこともあり,高齢の糖尿病患者さんを診る機会が少なくありません。60歳代男性の19.5%,女性では11.5%,70歳以上ではそれぞれ24.4%,17.6%が,HbA1c≧6.5%あるいは糖尿病治療下であることが報告されています1)。糖尿病治療には,個々の患者さんのベネフィットとリスクのバランスを勘案した"Patient-centered approach"が重要です。このような観点から本日は,高齢の2型糖尿病患者さんの薬物療法のあり方についてディスカッションしていきたいと思います。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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