SGLT・レッスン
              
 SGLT2阻害薬の臨床データよりみる有効性と留意点
                  掲載誌
                
 
                  DIABETES UPDATE
                  Vol.3 No.3 38-44,
                  
                    2014
                  
 
                    著者名
                  
  
                          田中敬
                        / 
                          柏木厚典
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          糖尿病
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
                        / 
                          循環器内科
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                          腎臓内科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
                        / 
                          老年科
                        / 
                          小児科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      DIABETES UPDATE
                    
 「はじめに」近年, 既存の薬剤と作用機構の異なる経口血糖降下薬として, sodium-glucose cotransporter(SGLT)2阻害薬の開発が進められている. SGLT2は腎近位尿細管S1セグメントの上皮細胞に特異的に存在する糖輸送担体で, ブドウ糖に対して低親和性, 高輸送能力を有する. このSGLT2を特異的に阻害すれば, 尿中にブドウ糖が排泄されることによって理論上, 低血糖を起こさずに高血糖を是正することができ, 長期的にはインスリン分泌の過剰負荷を抑制し, 膵β細胞の糖毒性を解除し, インスリン抵抗性の改善効果も期待される. すなわち血糖低下における相加効果が期待されることから多くの製薬企業がその開発に取り組み, わが国では, 本年(2014年)SGLT2阻害薬が相次いで発売された(表1). 本稿では, 臨床試験の結果からSGLT2阻害薬の有効性ならびに投与上の留意点について述べる.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。