座談会(Round Table Discussion)
心血管イベント抑制を目指した食後高血糖の治療
掲載誌
DIABETES UPDATE
Vol.3 No.1 4-12,
2014
著者名
植木 浩二郎
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Antonio Ceriello
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綿田 裕孝
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松久宗英
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
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糖尿病
診療科目
一般内科
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循環器内科
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心臓血管外科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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老年科
媒体
DIABETES UPDATE
1990年代より, 食後高血糖は心血管イベントリスクとして注目されてきました. 従来, 食後高血糖に対する治療薬としては, α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)と速効型インスリンが用いられ, 耐糖能異常例においてはα-GIによる心血管イベントのリスク減少がSTOP-NIDDM試験などから示唆されています. しかし, 2型糖尿病例の食後高血糖への介入が, 心血管イベント抑制に繋がるかについてはいまだ明らかにされていません. 今回は2011年に改訂された国際糖尿病学会(IDF)ガイドラインを中心として, 同ガイドラインの作成委員長を務められたCeriello先生をお招きして, 心血管イベント抑制を視野に入れた食後高血糖治療についてわが国のエキスパートの先生方とディスカッションしていただきました. 植木(司会) 本日は, 食後高血糖と糖尿病合併症, 特に心血管疾患との関連についてディスカッションして行きたいと思います.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。