「JANIS検査部門の還元情報」JANIS検査部門は,誰でも閲覧できる公開還元情報として,特定の耐性菌分離患者数と全医療機関の分離率分布などを提供している。また,参加医療施設には,主要検出菌や薬剤耐性菌の検出状況を全国平均と比較可能な箱ひげ図で提供している。公開情報である特定の耐性菌が分離された医療機関の割合をみると,MRSAは100%の医療機関で分離されているが,VRSAは日本ではまだ検出されていないなどの傾向がわかる。また,公開情報では過去5年の年次推移をみることができ,減少傾向や増加傾向にある耐性菌を知ることができる。主要菌については抗菌薬感受性が公表されており,例えば肺炎球菌(S. pneumoniae)では,ペニシリン低感受性菌(penicillin-intermediate S. pneumoniae:PISP)やPRSPがどの程度検出されているかを確認することができる。
日本臨床微生物学会総会
(講演)JANIS(サーベイランスのやり方と意義) JANISデータ解析からみたわが国の薬剤耐性菌の現状
第26回日本臨床微生物学会総会・学術集会シンポジウム3 2015年1月31日(土)
掲載誌
感染症道場
Vol.4 No.2 55-57,
2015
著者名
長沢 光章
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
泌尿器
/
消化器
診療科目
小児科
/
消化器内科
/
呼吸器内科
媒体
感染症道場
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。