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疾患解説:感染症の基礎知識

肺炎

吉川裕喜門田淳一

感染症道場 Vol.4 No.2, 4-8, 2015

「はじめに」肺炎は代表的な感染性疾患であり,日常診療において遭遇する機会は非常に多い。近年,超高齢社会を背景に肺炎患者数が増加している。「平成26年版厚生労働白書」によると,2013(平成25)年の主な死因別にみた死亡率では,肺炎は人口10万対97.8(概数)であり,悪性新生物,心疾患(高血圧性を除く)に次いで第3位である。肺炎による死亡者の95%以上が65歳以上であり,増加している背景には社会の高齢化が影響していると考えられる。従来の市中肺炎(community-acquired pneumonia:CAP)と院内肺炎(hospital-acquired pneumonia:HAP)に加えて,老人ホームや長期療養型介護施設などに入所している人に生じた肺炎は,これまでの市中肺炎とも院内肺炎とも異なる病状を示すことから,医療・介護関連肺炎(nursing and healthcare-associated pneumonia:NHCAP)という概念が提唱されている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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