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日本感染症学会学術講演会/日本化学療法学会総会合同学会

(講演)生物学的製剤と感染症対策―その制御に向けての現状と今後の展望― 肺炎・慢性下気道感染症と呼吸器領域における感染症対策

第88回日本感染症学会学術講演会/第62回日本化学療法学会総会合同学会 シンポジウム2 2014年6月18日(水)

迎寛

感染症道場 Vol.3 No.3, 52-54, 2014

「生物学的製剤と感染症」 近年, 関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)の炎症病態形成に強く関与する炎症性サイトカインを標的とした生物学的製剤が開発され, 本邦でも2003年に発売されたインフリキシマブなどのTNF阻害薬をはじめ, IL-6受容体阻害薬, T細胞共刺激分子阻害薬が使用可能となっている. これらの薬剤はRAの病勢コントロールのみならず寛解をめざした治療を可能とするものであるが, 一方で強力に免疫を抑制することから感染症をはじめとしたいくつかの有害事象が報告されている. 生物学的製剤の副作用は15~35%程度みられ, 重篤な副作用が2~7%程度発現する. 重篤な副作用の半分以上が重篤な感染症であり, 特に注意を要するのが肺炎, ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis jirovecii pneumonia: PCP), 結核である. ただし, 重篤な感染症の頻度は減少傾向にあり, これは感染予防対策がなされてきていることを表している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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