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診断のための検査法

ウイルス抗体価の解釈―サイトメガロウイルス感染における抗体検査―

山岸由佳三鴨廣繁

感染症道場 Vol.3 No.2, 10-14, 2014

「はじめに」サイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)は, ヒトヘルペスウイルス(human herpes virus:HHV)科β-ヘルペス亜科に属する二本鎖DNAウイルスである. 分類学的にHHV5に該当する. 産道感染, 母乳感染, 尿や唾液による水平感染が主な経路で, 免疫能正常者では多くは無症状, ときに感冒様症状, 単核球様症状, 肝炎などを呈する. 免疫不全者では間質性肺炎1)(図1), 肝炎, 腸炎2)(図2), 脈絡網膜炎3)(図3), 脳炎などを呈する1)4). 「抗CMV抗体」CMV感染が疑われた場合には血清学的検査である抗CMV IgM抗体, 抗CMV IgG抗体検査が用いられている. 測定法は酵素免疫測定(enzyme immunoassay:EIA)法, 補体結合反応(complement fixation:CF)法, 中和反応(neutralization test:NT)法, 間接蛍光抗体(indirect fruorescent antibody:IFA)法などがある. 多くの商用検査機では酵素免疫定量(enzyme-linked immunosorbent assay:ELlSA)法やIFA法のIgM, IgG抗体検出法が用いられる5).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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