MRIdian®放射線治療システムはMRIを搭載した放射線治療機器であり,治療中にMRI画像を見ながら照射できる点が特徴的である。従来の放射線治療機器では照射中の腫瘍位置の確認は難しかったが,本機器では直接的に,しかも組織コントラストがよいMRIで位置を描出しながら照射できるため,よりターゲットに集中して,周囲の正常臓器への線量低下が可能となった。つまり,従来の放射線治療よりも副作用のリスクを減らしつつ,局所制御率を増加させることが期待できる。特に,肝胆膵領域のがんにおいては消化管に近接することから,高線量の照射が難しいとされており,本治療機器を使用することで線量増加が可能になり局所制御率の向上が期待されている。
期待される最新研究
MRIdian<sup>®</sup>放射線治療システム
掲載誌
膵・胆道癌FRONTIER
Vol.7 No.1 40-42,
2018
著者名
稲葉浩二
/
井垣浩
/
伊丹純
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
放射線科
媒体
膵・胆道癌FRONTIER
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。