<< 一覧に戻る

座談会(Round Table Discussion)

Borderline resectable膵癌の定義と治療方針

山上裕機里井壯平高橋進一郎蒲田敏文石井浩

膵・胆道癌FRONTIER Vol.7 No.1, 4-11, 2018

BR膵癌は,その臨床病理学的特徴として低いR0率と高いリンパ節転移率が挙げられる病態である。2016年に改訂された膵癌取扱い規約第7版では新たに切除可能性分類が提唱され,画像所見からの進展度診断が提案されるなど,BR膵癌について広く理解を得やすい環境が整備された。しかしながらBR膵癌に対する標準治療はいまだ定まっておらず,術前・術後補助療法や画像・腫瘍マーカーの推移からみた手術適否の評価,切除術式の選択など,明らかにすべき問題は多い。今回は,膵臓外科医,放射線科医,腫瘍内科医によりBR膵癌治療成績の向上を目指した討論をいただいた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る