がん治療が進む中,膵癌は5年生存割合が5-10%と依然予後不良である。膵癌の進行度別の治療選択において,局所進行膵癌は化学療法単独と化学放射線療法が同じレベルで推奨されているが1),どちらをどのように用いるかコンセンサスは得られていない。局所進行膵癌に対する標準治療の確立には,化学療法と化学放射線療法の位置づけを明らかにし,新たな開発を進めていく必要がある。