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Person 診療・研究の現場より

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所薬物依存研究部

松本俊彦

Locomotive Pain Frontier Vol.7 No.2, 42-45, 2018

近年,がん治療の成績向上により,オピオイド鎮痛薬を長期服用する患者が増加している。さらに,非がん性慢性疼痛への適応拡大も進んでおり,今後,オピオイドを使用する患者は確実に増加していくことが予想される。国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦先生は,薬物依存症に陥りやすい患者の背景にある問題について整理し,一部の患者ではオピオイド依存症に陥るリスクがあることを指摘する。医療者はどのような視点で痛みの問題に向き合うべきか,そして患者が適切な服薬をする上ではどのような要素が必要となるのか,先生のこれまでの依存症臨床と研究の経験を踏まえてお話いただいた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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