整形外科領域における術後遷延性疼痛(chronic postsurgical pain;CPSP)に関するエビデンスが多いのは,人工膝・股関節置換術(TKA・THA)と脊椎手術である。CPSPの要因としては,術前要因,術中要因,術後要因が考えられる。手術を行う整形外科医がメカニズムを理解して包括的な病態評価と予防に努めること,発生時には真摯に適切な対応をとることが重要である。
「KEY WORDS」整形外科手術,術後遷延性疼痛