Column オピオイドを理解する
オピオイド誘発性の腸機能障害
掲載誌
Locomotive Pain Frontier
Vol.6 No.1 44-46,
2017
著者名
山口 重樹
/
高薄敏史
/
佐藤雄也
/
安島崇晃
/
Donald R Taylor
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
麻酔科
/
緩和医療
媒体
Locomotive Pain Frontier
オピオイド誘発性腸機能障害(OIBD)とは,消化管のオピオイド受容体がオピオイド鎮痛薬によって長期に継続刺激されることによる消化管運動の慢性的な障害で,オピオイド誘発性便秘(OIC)を端にさまざまな消化器症状を呈する一連の病態である。OIBDは患者の生活の質を低下させるのみならず,痛みの管理も不安定化する可能性がある。オピオイド治療中は,OIBDへの移行を未然に防ぐためにOICへの適切な観察と管理が必要とされる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。