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Column オピオイドを理解する

オピオイドを開始するときの併用薬の注意点―薬物代謝―

高薄敏史山口重樹Donald R Taylor

Locomotive Pain Frontier Vol.4 No.2, 52-54, 2015

前回,オピオイドを開始するにあたっての薬物相互作用について,薬物動態学的相互作用および薬力学的相互作用を中心に解説し,オピオイドの処方には,併用薬剤に対し細心の注意を払う必要があることを述べた1,2。本稿では近年,適応が拡大され,使用頻度が格段に増加したオピオイド鎮痛薬と,その併用される薬剤において懸念される問題点について薬物代謝の観点から解説する。
「薬物相互作用」前号解説した薬物動態学的相互作用および薬力学的相互作用について簡単に触れることにする。
「1.薬物動態学的相互作用」薬物Aが薬物Bの吸収,分布,代謝,排泄に影響を与える結果,作用部位での薬物Bの濃度が変化し,その効果が増強または減弱すること。薬物動態学的相互作用において注意が必要とされるのは,主にチトクローム系酵素による代謝が行われるオピオイド鎮痛薬である。酵素阻害作用を有する薬物との併用はオピオイド鎮痛薬の血中濃度の上昇,半減期の延長をきたし,酵素誘導作用を有する薬物との併用はその血中濃度の減少,半減期の短縮をきたす(表1-3)2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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