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Orthopaedic Forum 整形外科領域における様々な話題

機能的電気刺激を用いたリハビリテーションの実際

島田洋一

Locomotive Pain Frontier Vol.2 No.1, 52-54, 2013

機能的電気刺激(functional electrical stimulation;FES)は,脳卒中や脊髄損傷などにより損なわれた運動機能に対し,電気刺激を用いて各々の麻痺筋を収縮させ,合目的動作を再建する先端医療である。完全埋め込み装置RF-BIONTM,表面電極装置NESS H200®,L300TMは,いずれも脳卒中,脊髄損傷,廃用性症候群などに対して画期的な治療法となる可能性がある。

機能的電気刺激(FES)の原理

 人体に対する電気刺激療法は,多くの再建に臨床応用されている。脳卒中や脊髄損傷などによる四肢麻痺,対麻痺,片麻痺では,上位運動ニューロン障害のために大脳皮質運動野からの随意的運動命令が下位運動ニューロンに伝達されず,随意的筋収縮ができない状態であることが多い。このような状態では,下位運動ニューロンとその支配運動単位は電気的興奮性を保っており,これらに直接電気刺激を与えることによって,麻痺筋を収縮させることが可能である。機能的電気刺激(functional electrical stimulation;FES)では,このような運動麻痺に対し,FESシステムにより,プログラムされた動作刺激を複数の刺激電極を介して麻痺肢に与えることで,目的とする動作の再建が可能になる(図1)。

本法は,最新のセンサー,電極,制御技術などを駆使した最先端医療である1

新世代のシステム

1.完全埋め込み型刺激装置RF-BIONTM

 磁気刺激駆動型体内埋め込み電極(RF-BIONTM system)は,完全埋め込み式の刺激装置である。独立神経刺激装置は直径2.5mm,長さ15.6mmインジェクション可能な小型サイズで,外部機器によりコントロール可能となっている(図2)。

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