基礎講座 水電解質のオミックス
第9回 汗のオミックス
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.6 No.1 62-66,
2016
著者名
青島正浩
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
アレルギー・免疫
/
皮膚疾患
/
泌尿器
/
癌
診療科目
一般外科
/
アレルギー科
/
皮膚科
/
泌尿器科
/
腫瘍内科
媒体
Fluid Management Renaissance
「はじめに」生体物質に“-ome”を付けるとその包括的情報を表し,“-omics”を付けると包括的情報解析研究を表す。近年の網羅的解析手法の発展に伴い,さまざまな生体物質に関して網羅的,包括的データを解析することが可能となりつつある。プロテオミクスやメタボロミクスといったオミックス解析は,診断のためのバイオマーカーや薬剤代謝のマーカー探索目的に使用されることが多い。サンプルとして,血液,尿,髄液,唾液,涙液などに加え,汗も用いられる。汗は非侵襲的に採取できる点が優れているが,汗を対象とした報告はいまだ多くはない。本稿では,汗の特徴について概説し,最近の汗を用いたオミックス解析研究について紹介したい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。