特集 体うっ血の評価
身体所見,胸部レントゲン写真,心電図によるうっ血の評価
The evaluation of congestion by physical examination, chest radiograph and electrocardiogram
Fluid Management Renaissance Vol.6 No.1, 19-24, 2016
「Summary」うっ血性心不全は,問診による症状と身体所見を中心としたFramingham診断基準により診断される。1971年に米国で発表されたこの診断基準が現在でも日常臨床に使用されているのは,心不全診療には問診と身体所見が欠かすことのできないという証拠である。近年,うっ血が残存すると心不全再入院率が上昇することが報告され,うっ血評価およびうっ血解除の重要性が再認識されている。症状および身体所見に加え,胸部レントゲン写真,心電図,さらには脳性Na利尿ペプチド(BNP)や心エコーなどの指標を組み合わせながら,うっ血を的確に評価することが心不全の診断・治療および予後改善のためにも重要である。
「Keywords」うっ血,身体所見,胸部レントゲン写真,心電図,Framingham診断基準
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。