<< 一覧に戻る

基礎講座 水電解質のオミックス

第8回 消化液のオミックス

田中智洋

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4, 60-64, 2015

「はじめに」生物由来試料の網羅的分析技術の進歩により,バイオメディカルサイエンスは1つの分子に着目する研究から多数の分子の生体内における静態,動態を扱う科学へと,今大きく変貌しつつある。これにより,基礎医学においては代謝マップを俯瞰した研究が可能となろう。また臨床医学においては,ヒトサンプルの網羅的解析から従来とは比較にならないデータサイズの詳細な臨床情報が得られるようになり,ITやIoT技術により集積される周辺情報との統合により,これまでよりも個別のニーズに対応した診療が可能となることが期待されている。本稿では,歴史的背景に加え,生物試料を対象とした網羅的解析(オミックス)が拓きつつある新しいバイオメディカルサイエンスの一端を紹介し,特に消化液を対象としたオミックスの現状と今後の展望について述べる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る