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特集 わが国発の心不全における利尿薬研究の最前線

バソプレシンV₂受容体拮抗薬とカルペリチドの利尿効果

Diuretic effect of vasopressin V₂ receptor antagonist and carperitide in acute decompensated heart failure

鈴木聡竹石恭知

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4, 24-29, 2015

「Summary」急性心不全におけるうっ血と体液貯留の改善には利尿薬の使用が不可欠であるが,わが国では利尿作用も有する血管拡張薬である静注薬のカルペリチドが利尿薬と同様にうっ血と体液貯留の改善を目的に用いられている特徴がある。既存の利尿薬やカルペリチドはNa利尿作用が主体であるが,それにより時に心不全患者の予後増悪因子となる低Na血症をきたしうる。また,カルペリチドは利尿作用のほかに心保護作用や腎保護作用など,多面的効果が報告されている。2010年よりわが国で使用されているバソプレシンV2受容体拮抗薬トルバプタンは,電解質の排泄によらない水利尿薬である。われわれは以前,体液貯留を有する急性うっ血性心不全患者を対象に,トルバプタンの有用性と安全性をカルペリチドと比較する多施設共同無作為化比較試験を施行した。本稿では,その結果を詳細に解析することで,利尿効果の違いなどについて,両薬剤の特徴を比較しながら概説する。
「Keywords」急性うっ血性心不全,トルバプタン,カルペリチド,尿量,心機能,血圧

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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