<< 一覧に戻る

特集 わが国発の心不全における利尿薬研究の最前線

(座談会)わが国発の心不全における利尿薬基礎研究

筒井裕之岩永善高石光俊彦斎藤能彦

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4, 7-14, 2015

心不全における利尿薬投与は臓器うっ血の改善が主な目的であり,ACE阻害薬,ARB,さらにβ遮断薬のように心血管保護作用が十分に検討されることなく心不全治療に導入された経緯がある。そのため,利尿薬は心不全治療薬のなかで臓器保護に関するエビデンスが最も乏しい薬剤といえる。現在臨床使用されている利尿薬のうち,臓器保護効果と予後改善効果が示されているのはミネラルコルチコイド受容体拮抗薬のみであり,その他の利尿薬の臓器保護効果についても注目されている。本座談会では,トルバプタンおよびエプレレノンに関する基礎研究に携わった先生方にそれぞれの研究についてご紹介いただいた。
筒井:利尿薬による臓器保護効果の検討においては,基礎研究が重要な役割を果たします。しかしACE阻害薬,ARB,β遮断薬に比べると,ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬以外の利尿薬に関する基礎研究は世界的にもあまり行われていません。本座談会では,わが国発の心不全における利尿薬の基礎研究3報を取り上げ,各研究に直接携わられた先生方に概要をご紹介いただきながらディスカッションしていきたいと思います。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る