「要約」
1.背景
利尿薬の反応性を評価する際にまず目が向くのは,利尿薬の用量や尿量の絶対値よりも,一定用量の利尿薬投与後に腎臓がどれだけ尿を生成することができるかという腎臓の効率(利尿効率)である。そこで,利尿効率の測定が体液の排出や利尿薬の用量以上に予後に関する明確な情報になりうるという仮説を立てた。
2.方法と結果
独立した2つのコホート①ペンシルバニア大学で退院時主要診断が心不全であった連続入院患者を対象としたPenn試験(n=657),②心不全と肺動脈カテーテルの有効性に関する研究であるESCAPE試験(n=390)を解析した。利尿効率はフロセミド40mg相当量あたりの総体液排出量とし,中央値に対して高利尿効率群と低利尿効率群の2群に分け解析した。
1.背景
利尿薬の反応性を評価する際にまず目が向くのは,利尿薬の用量や尿量の絶対値よりも,一定用量の利尿薬投与後に腎臓がどれだけ尿を生成することができるかという腎臓の効率(利尿効率)である。そこで,利尿効率の測定が体液の排出や利尿薬の用量以上に予後に関する明確な情報になりうるという仮説を立てた。
2.方法と結果
独立した2つのコホート①ペンシルバニア大学で退院時主要診断が心不全であった連続入院患者を対象としたPenn試験(n=657),②心不全と肺動脈カテーテルの有効性に関する研究であるESCAPE試験(n=390)を解析した。利尿効率はフロセミド40mg相当量あたりの総体液排出量とし,中央値に対して高利尿効率群と低利尿効率群の2群に分け解析した。