「背景」心不全に対する治療の進歩に伴い,心不全患者の予後は改善しつつある一方で,非代償期に陥った心不全患者では入退院のくり返しを余儀なくされる1)。また,患者の高齢化に伴い高齢の慢性心不全患者が増加するなかで,心不全増悪にて入院を余儀なくされた高齢患者においてはいかにADLを落とさず治療するかが重要になってくると考えられる。そのためにはうっ血の早期改善,早期離床,リハビリテーションの早期導入が必要である。バソプレシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタンは,強力な水利尿作用をもつ薬剤で,わが国でも2010年から心不全治療薬として市販されている。
Focus
高齢心不全患者におけるトルバプタンの安全性と有用性の検討
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.4 No.4 80-83,
2014
著者名
本里康太
/
楠元孝明
/
桑野孝志
/
西川宏明
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
媒体
Fluid Management Renaissance
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。