手術手技や周術期管理の進歩により心臓外科手術の成績は向上しているが,高齢者や心・腎機能低下症例などの重症例に対する開心術も増加し,周術期管理においては術後心不全などのリスク回避が重要視されている。術前・術中から術後の神経体液性因子および体液管理を見据えた対策が必要となる。近年,心臓外科周術期の体液管理においては限外濾過や水利尿薬,カルペリチドなど複数の選択肢が登場し,心・腎の保護を目標とした新たな周術期の体液管理が求められている。
「増山」近年,心臓外科手術の成績の向上により高齢者や重症例にも手術適応が広がり,それに伴って術後心不全などのリスク回避のために周術期における神経体液性因子や体液の管理が重要視されてきています。今回は,心臓外科領域でご活躍の先生方をお招きし,「心臓外科周術期の体液管理」と題してディスカッションしていきたいと思います。
「増山」近年,心臓外科手術の成績の向上により高齢者や重症例にも手術適応が広がり,それに伴って術後心不全などのリスク回避のために周術期における神経体液性因子や体液の管理が重要視されてきています。今回は,心臓外科領域でご活躍の先生方をお招きし,「心臓外科周術期の体液管理」と題してディスカッションしていきたいと思います。