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特集 心不全とレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系

RAA系と心室リモデリング

Role of the Renin-Angiotensin-Aldosterone System in Left Ventricular Remodeling

木阪智彦木原康樹

Fluid Management Renaissance Vol.3 No.4, 28-33, 2013

「Summary」心不全はさまざまな心疾患に共通する終末像であり, 多くの因子が複雑に絡みあい病態を形成している. 心不全を解明していくにあたり, ヒトの病態に類似した動物モデルでの検証が必要であるが, 高血圧の発症から心不全に至る過程を再現しうるDahl食塩感受性ラットがそのモデルとして注目される. Dahl食塩感受性ラットを用いた先行研究から, RAA系を介した心室リモデリングに酸化ストレスの産生を介した細胞外マトリックスの分解が関与していることが示唆され, RAA系を抑制するARBの投与により心室リモデリングが抑制されることが示された. RAA系阻害薬は, 酸化ストレスの上流に位置する組織アンジオテンシンIIの活性化やアンジオテンシンI受容体を介したシグナル伝達を遮断することでレドックス系を優位に誘導すると考えられ, 細胞外マトリックスを分解するMMPの阻害薬が心室リモデリング抑制効果を増強する補助療法としての効果を発揮することが期待される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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