Selected Papers(循環器領域)
収縮機能障害を有する外来心不全患者におけるアウトカムとβ遮断薬用量の関係
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.2 No.4 72-73,
2012
著者名
絹川真太郎
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance
「収縮機能障害を有する外来心不全患者におけるアウトカムとβ遮断薬用量の関係」「要約」「1. 背景と目的」β遮断薬は, 収縮機能障害を有する慢性心不全患者の死亡率を減少させる. これまでに, 少数の患者を対象とした試験でβ遮断薬が用量依存的に左室駆出率を改善させることが知られている. しかしながら, より高用量へのβ遮断薬の増量によって臨床的アウトカムを改善するかどうかは知られていない. この研究は, HF-ACTION(Heart Failure:A Controlled Trial Investigating Outcomes of Exercise Training)試験における基礎のβ遮断薬用量とアウトカムの関連を調べることを目的とした. 「2. 方法」HF-ACTION試験は無作為化多施設共同試験であり, 2,331人の収縮機能障害を有する外来慢性心不全患者(NYHA分類II~IV度, 左室駆出率35%未満)が登録され, 運動トレーニング群と通常治療群に分けられ, 中央値で2.5年間経過観察された.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。