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Focus

トルバプタンとカルペリチドが有効であった弁膜症術後の慢性心不全急性増悪の1例

瀬在明塩野元美

Fluid Management Renaissance Vol.2 No.3, 101-103, 2012

「はじめに」心不全はさまざまな病因により発症するが, そのなかで神経体液性因子が強く関与しているといわれている. 特にレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)が重要とされ, さらにアルギニン・バソプレシン系の関与も重視されてきている1). 今回, RAASを抑制するカルペリチド(ハンプ(R))とアルギニン・バソプレシン系を抑制するトルバプタン(サムスカ(R))による併用治療(ハンサム治療)により改善した弁膜症術後の慢性心不全急性増悪を経験したので, 報告する. 「症例背景」75歳, 女性. 主訴: 呼吸困難. 既往歴: 大動脈弁, 僧帽弁置換術(44歳時), 胆石摘出術(65歳時), 8年前, 4年前, 2年3ヵ月前, 1年前に慢性心不全急性増悪で入院. 現病歴: 慢性心不全に対して経口薬と2週間に1回のカルペリチドの外来投与を行い, 心不全治療を行っていた. 10日前から発熱を認め, その後下腿浮腫, 息切れが出現し呼吸困難が増悪したため, 当院を受診.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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