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Selected Papers(内分泌領域)

慢性低Na血症は雄ラットにおいて多様な老化現象を増悪させる

村瀬孝司

Fluid Management Renaissance Vol.2 No.3, 82-83, 2012

「要約」抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH)は, 高齢者にみられる低Na血症の主な原因である. 慢性低Na血症は無症状のことが多いとされてきたが, 近年は慢性低Na血症では歩行の不安定, 易転倒性, 骨の脆弱性により骨折の頻度が増えることが報告されている. Verbalisらは, 若年ラットのSIADHモデルを用いて骨吸収の亢進と骨密度の低下を報告した. また, 培養前破骨細胞を用いた検討で, 細胞外液のNa濃度の低下により細胞内へのビタミンCの取り込みが低下し, その結果酸化ストレスが増大することにより破骨細胞の増殖と骨吸収の亢進が生じると報告した. 同グループのBarsonyらによる今回の研究では, 老齢ラット(22ヵ月齢のF344BNラット)を用いてデスモプレシン(DDAVP)の持続皮下注と液体食投与によりSIADHモデルを作製し, 慢性低Na血症が各種の老化現象に与える影響について検討した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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