<< 一覧に戻る

特集 心不全と電解質バランス

電解質の調節機構

柳澤紀子伊藤貞嘉

Fluid Management Renaissance Vol.2 No.2, 15-20, 2012

「Summary」 腎臓は, 血液の恒常性を維持し, 電解質の調節を行う中心的な臓器である. 心臓は, 全身の臓器に血液を送るだけではなく, 腎臓と機能的に関連して生体の体液調節を行う役割も担っている. しかし, 心不全ではレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系やNa利尿ペプチドおよびバソプレシンなどの機能異常が惹起されることによって心臓と腎臓の連関が破綻し, Naの貯留などの電解質異常を認め, 生体に不利な病態が生じる. 心不全でNaが貯留する機序の詳細はいまだ明確ではないが, 髄質血流の低下に伴う圧利尿の抑制が重要な役割を果たしていると考えられている. 本稿では, Naを中心に電解質異常という観点から心臓と腎臓の関連について述べる. 「はじめに」 腎臓は血液の恒常性を維持する重要な臓器であり, 電解質調節の主たる役割も担っている. 心臓もまたNa利尿ペプチド分泌のような体液バランスの調節に重要で, このような点からも心臓と腎臓は強く関連している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る