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【特集 心不全と電解質バランス】
特集にあたって

掲載誌
Fluid Management Renaissance Vol.2 No.2 6, 2012
著者名
増山理
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance

心不全例の多くで電解質バランスが崩れている. 心腎連関がその理由といえば単純に聞こえるが, その実は複雑である. 当然併存する腎機能低下の影響は無視できない. レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を含めた多くの液性因子に加え, 交感神経系などの活性化も関与している. また, 肺や組織における呼吸の異常もその一因を担っている. これらに加えて大きく影響を及ぼすのが利尿薬を含めた心不全治療薬の影響である. 電解質バランスが崩れることは決してよくない. 古くから致死性不整脈や突然死との強い関係がいわれている. さらに, 最近では生命予後との関連も示唆されている. しかるにあまり注目されてこなかったのは, 最も頻度が高い電解質異常である低K血症, 高K血症に関してはその補正がそれほど難しくないからであろう. 最近, バソプレシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタンが本邦で発売されるに至り, 低Na血症や高Na血症も注目されるようになってきた. 低Na血症を合併する心不全例の予後が不良であることは以前より知られていた. しかし, 低Na血症に対する有効で簡便な対処法がなかった. トルバプタンは原理的に抗利尿ホルモンを不活化することにより血清Na濃度を上げることが期待される. また, その過剰な使用は高Na血症を引き起こす懸念さえある. こういうことから最近, 低Na血症, 高Na血症に再び目が向けられるようになってきたのである. 本誌においては, 現在の心不全例にみられる電解質バランス異常を特集し, 各分野のエキスパートの先生方に執筆を依頼した. 慢性心不全の治療戦略はかなり確立してきた感があるが, それでも慢性心不全の予後はそれほどにも改善していない. また, 治療に苦慮する心不全例も少なくない. 心腎連関を従来とは異なった観点から学習していただく機会になれば幸いである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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