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特集 “心腎連携”が必要な病態の理解と対策

心腎貧血症候群

絹川真太郎筒井裕之

Fluid Management Renaissance Vol.2 No.1, 28-33, 2012

「Summary」近年の臨床疫学研究により貧血と慢性腎臓病および心不全が密接に関連することが明らかとなり, 心腎貧血症候群の概念が提唱された. 心不全における貧血の成因には腎障害, 消耗性疾患, あるいは治療薬によるものなどがあり, 多様である. 貧血は慢性腎臓病や心不全の治療を困難にするだけでなく予後を悪化させることが知られ, われわれの報告でも明らかにされた. 近年, 貧血合併心不全に対するエリスロポエチンを用いた治療の有効性がいくつか報告されているが, いまだ貧血治療の有効性や方法も確立していないのが現状である. 今後, 病態の解明および治療法の確立をめざし, さらなる研究の進展が必要である. 「はじめに」慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)患者では, 腎性貧血を呈する. 腎性貧血はCKDステージの比較的早い段階で発症し, 糖尿病患者ではより早期から存在することが知られている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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