【特集 “心腎連携”が必要な病態の理解と対策】
(座談会)“心腎連携”が必要な病態の理解と対策
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.2 No.1 9-17,
2012
著者名
筒井 裕之
/
大屋 祐輔
/
柏原 直樹
/
斎藤 能彦
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance
慢性腎臓病(CKD)の概念が浸透し, 臨床で活用されるとともに, 腎機能が心血管系の予後と相関する「心腎連関」の病態が注目されている. 心腎連関は高血圧や糖尿病, 糖尿病性腎症においても非常に重要であり, その危険因子と治療対策については内分泌代謝, 心臓, 腎臓のそれぞれの領域から多面的なアプローチが必要となる. 本座談会では, 心腎連関の病態を的確に捉えることの重要性を再確認し, 「心腎連関」という悪循環を断つための「心腎連携」をテーマにディスカッションしていただいた. 「はじめに」筒井 慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)は心血管疾患の独立した危険因子であることが明らかになり, 日本でも「心腎連関」の病態が重要視され, どのようにCKDを治療していくかが注目されています. 本座談会では, 心腎連関という悪循環を断つための戦略として「心腎連携」を提起いたしました. 本日は, 腎領域と循環器領域からエキスパートの先生方にお集まりいただき, 心腎連携を必要とする病態とその理解, 具体的な対策についてディスカッションしてまいります.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。