心筋傷害マーカー  心筋細胞傷害を診断するための心筋生化学マーカーでは,細胞質可溶性分画に存在するクレアチニンキナーゼ(CK),CK-MB,ミオグロビン(Mb),心臓型脂肪酸結合蛋白(heart-type fatty acid-binding protein;H-FABP)と,筋原線維を構成するトロポニンT(TnT),トロポニンⅠ(TnI),ミオシン軽鎖,そして心筋ストレスに応じて血中への分泌が亢進するB型Na利尿ペプチド(B-type natriuretic peptide;BNP),N端-proBNP(NT-proBNP)などが活用されている(図1)1)-4)。