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Learn more 研究者インタビュー

糖尿病患者さんの骨はなぜ折れやすい?~骨とエネルギー代謝の密接な関係~

金沢一平杉本利嗣唐橋ユミ

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.4, 36-43, 2015

「エネルギー代謝調節に重要な役割を果たす骨から分泌されるオステオカルシン」
唐橋:糖尿病の患者さんは,骨密度が高くても骨折しやすいことが知られています.そこで,今回は糖尿病患者さんの骨が折れやすい理由について教えていただきたいと思います.糖尿病をはじめとするエネルギー代謝異常は,長いあいだ,糖や脂肪の代謝に注目して研究が進められてきたそうですが,最近は骨が重要な内分泌臓器であることがわかり,エネルギー代謝においても重要な役割を担うことで注目されています.杉本先生,まず,エネルギー代謝とその異常がもたらす病態,そして骨代謝との関係について簡単に教えていただけますか.
杉本:近年,食の欧米化や社会の近代化に伴う運動不足などにより,日本人の肥満者が増えています.これに伴い,内臓脂肪蓄積を基盤としたメタボリックシンドロームが増加しています.内臓脂肪が蓄積すると,脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンやレプチンなどのアディポサイトカインの分泌異常が起こります.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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