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座談会(Round Table Discussion)

骨粗鬆症を防ぐ食品の注意点―Ca,P,Na,AGEs,果糖―

稲葉雅章山岸昌一宍戸寛治仲川孝彦

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.4, 6-15, 2015

「カルシウムの摂取量が少なく,排泄量が多い日本人」
稲葉:ビスホスホネート製剤や選択的エストロゲン受容体モジュレーター(selective estrogen receptor modulator;SERM)などの骨吸収抑制薬の登場により,海外では骨折率の低下が報告されています.一方,わが国における骨折発生率の低下は海外に比べるとまだ少ないのが現状です.薬剤の効果に対する人種差が原因のひとつと考えられますが,食生活の違いも考慮すべき点として挙げられます.そこで,今回は食品に焦点を当て,骨や血管を健康に保つための注意点について考えてみたいと思います.具体的にはカルシウム(Ca),リン(P),ナトリウム(Na),終末糖化産物(advanced glycation end-products;AGEs),果糖などに関する話題を中心に,専門の先生方と討議を進めさせていただきます.まずは,カルシウムです.生物はもともと海で発生したとされていますが,進化の過程でヒトが陸上で生活するようになり,カルシウム欠乏状態となったと考えられています.そこで,これを補うシステムがわれわれの体内にできました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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