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Learn more 研究者インタビュー

ひとかけらの皮膚から薬剤スクリーニング─疾患特異的iPS細胞が描く創薬の明るい未来─

妻木範行田中栄唐橋ユミ

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.3, 36-43, 2015

「疾患特異的iPS細胞に期待される新たな薬剤開発への応用」
唐橋:山中伸弥教授のノーベル医学・生理学賞受賞で有名な人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell;iPS細胞)ですが,患者さんの皮膚や血液などの細胞から作るiPS細胞は「疾患特異的iPS細胞」と呼ばれているそうです.iPS細胞が登場するまでは胚性幹細胞(embryonic stem cell;ES細胞)が注目されていましたが,ES細胞はヒトの受精卵から作製されるため,その倫理上の問題が指摘されていました.これに対して,iPS細胞は皮膚や血液から人工的に作ることができる点にメリットがあり,自身の細胞を用いることで拒絶反応の問題も解決されると伺います.今回は,疾患特異的iPS細胞を用いて,これまで病態の解明や治療法の開発がなかなか進まなかった領域において,どのような研究が進み,今後どのような可能性が期待できるかについて先生方に教えていただきたいと思います.田中先生,まずはES細胞やiPS細胞について解説していただけますか.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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