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臨床骨ネットワーク研究会

開会の挨拶

第2回臨床骨ネットワーク研究会

中村利孝

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.2, 51, 2015

これまで,骨粗鬆症治療薬の進化とともに骨の研究も進歩を遂げてきましたが,一方でなぜ骨粗鬆症治療薬によって骨折リスクを抑制できるのかというメカニズムについては複雑化していて,まだわからないことが少なくありません.実際,選択的エストロゲン受容体モジュレーター(selective estrogen receptor modulator;SERM)あるいはエストロゲン系についても,まだその作用メカニズムの全貌を理解できていないわけです.そういったなかで,骨の作用を骨芽細胞と破骨細胞という2種類の細胞のバランスでみるだけではわからないという考えがでてきました.そのような考えが近年の研究成果として,副甲状腺ホルモン(PTH)製剤や抗RANKL抗体製剤,カテプシンK阻害薬などの新たな機序の治療薬開発につながってきたのだと思います.さらなる治療薬の進歩や併用治療の有用性に迫るため,最新の基礎研究の成果をもとに日常診療のデータを積み重ねていくことが非常に重要になります.本研究会を通じて,基礎・臨床を問わず積極的にご討議いただき,次のステップへの手がかりをみつけていただければ幸いです.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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